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子どもに贈る最高のギフトは「知恵」。3億円あっても私が働き続ける理由と、未来へ残す財産

子どもに贈る最高のギフトは「知恵」。3億円あっても私が働き続ける理由と、未来へ残す財産

こんにちは、ママ投資家のちょる子です。

相場のボラティリティと向き合う方法や、その防波堤としてのオルタナティブ投資の活用法についてお話ししてきた本連載も、今回で最終回となりました。読者の皆様、長らくお付き合いいただき本当にありがとうございます。

最後にお伝えしたいのは、投資のテクニックではありません。私たちがなぜ資産を築くのか。そして、大切な子どもたちへ何をバトンタッチしていくべきなのか。本連載の総括として、投資の「その先」にあるテーマについて私の率直な思いをお伝えしたいと思います。

なぜ、資産3億円超でも「仕事」を辞めないのか?

私の総資産は、現在3億円を超えました。これらをすべて高配当株に回せば、働かなくても年間1,000万円以上の不労所得が入ってきます。会社員の生涯賃金が約2億円と言われる中、いわゆるFIRE(経済的自立と早期リタイア)を選択することも十分に可能でしょう。

「もう一生分のお金があるのに、なぜ働き続けるんですか?」

そう驚かれることがよくありますが、私には仕事を辞める気は一切ありません。そこには、投資の利益よりも大切な「人生の豊かさ」があるからです。資産が増えるほど、働くことの価値を強く感じるようになった理由は大きく3つあります。

  • 人間としての「厚み」と「言葉の重み」を得るため
    私は仕事を通じて多様な経験を積み重ねている人を心から尊敬しています。ビジネスの最前線で泥水もすすりながら、悩み、挑戦し、人と関わって価値を生み出している人の言葉には重みがあります。単なる「株に詳しい人」ではなく、面白い引き出しを持った「信頼できる人間」であり続けたいのです。

  • 「信用」という最強のレバレッジ(与信)を得るため
    資本主義社会では、お金以上に大きな力を持つものがあります。それが「信用」です。例えば数億円の不動産を買おうとしたとき、高収入の勤務医や経営者なら融資を受けられますが、無職の個人投資家では門前払いされることもあります。一生懸命働いて社会的な信用というレバレッジをかけられる状態をつくっておくことは、投資においても最強の武器になります。

  • 仕事は、投資の暴走を止める「回路遮断機」になる
    私が過去に一度市場から退場した最大の原因は、「株のことしか考えていなかったこと」でした。損失を取り戻そうと焦り、正常な判断力を失ったのです。短期トレードでヒートアップした「投資脳」を、仕事が一度強制リセットしてくれます。目の前のお客様や仲間と向き合うことで、相場から適度な距離を取れる。仕事は私の精神のバランサーなのです。

日本という国に生まれ、市場で勝てるエネルギーを持った人が、その力を自分のためだけに使って社会に何も還元しないのはもったいなさすぎます。「稼ぐ力」と「働く喜び」、このふたつを両手に携えて歩むことこそが、私にとっての本当の自由です。

AI時代だからこそ輝く「泥臭い人間の価値」

長年のデフレから脱却し、インフレ時代へと突入した日本。さらにAIの急速な発達により、これからの世界は未曾有の変革期を迎えます。AIによって単純作業の価値がなくなる一方で、私は「人間の価値は劇的に上がる」と思っています。

「何に悩み、何を考え、何を調べて、どんな決断をするか」

その人ならではの経験や物語は、AIには代替できません。例えば「将棋」。ずいぶん前に人間は将棋でAIに勝てなくなりましたが、AI同士が対局する「美しくミスのない完璧なプレイ」を、誰が熱狂して観たいでしょうか?答えはNOです。

人間の粗削りな部分、苦悩し、一生懸命がむしゃらに努力して、泥臭く掴み取る成功にこそ、人々は心を動かされ、感動するのです。これこそが人間の価値です。

どんな時代であっても、ひたむきに頑張れる「唯一無二の人」であること。完璧な答えよりも、泥臭さと共感で「一緒に頑張ろう」と周りを巻き込める人材こそが、次の時代の価値になると確信しています。

トラウマ級の原体験から導き出した「お金の教育」

子どもが小さいうちは、親が経験した以上のことは選択肢に上がりません。子どもの視野を広げ、人生の選択肢を増やしてあげることは、親の重要な務めです。我が家(7歳と5歳の娘)でも、お金の教育が本格的に始まりました。

実は、私自身の幼少期は決してお金に余裕があるわけではありませんでした。「お小遣い」も「誕生日プレゼント」もなく、お手伝いをしてお駄賃をもらうのが当たり前でした。

忘れもしない小学4年生の頃。どうしても漫画を買いたくて祖母にお願いしたところ、「その前髪が長いのが気に入らない。切らせたら漫画を買っていい」と言われ、当時「こけし」のような、とても嫌だった髪型にされたことがあります。

今振り返れば、あの瞬間こそが「資本主義において、主導権(資本)を持てないと搾取される」という社会の縮図を経験した強烈な原体験でした。

「自分でお金を持っていなければ、自分で選ぶことができない」「誰かに依存すれば、条件を受け入れなければならない」。

そのトラウマにも似た経験が、「誰にも依存せず、自立して自分の道を切り開きたい」という私の強い原動力となっており今も私を前進させるエンジンとなっています。

娘たちにもむやみに何でも与えるつもりはありません。お金は魔法ではないこと、働いて稼ぎ、使えば減り、工夫すれば増える。その感覚を身につけてもらうため、我が家では以下のようなルールを設けています。

  • 労働と対価: お手伝いをしたら労働対価としてお小遣いをあげる。

  • 予算管理の体験: 旅行先などでは「1日の予算」を渡し、おやつやお土産をその中で自由にやりくりさせる。

  • 満足度の可視化: 夜にお小遣い帳をつけさせ、「その日買ったものの満足度を100点満点で書く」という振り返りを行う。

  • 投資の身近な実感: 子どもの証券口座で、子どもが好きなお店の株主優待を目当てに株を買う。優待券が届いたら「〇〇ちゃんが株主になってくれたおかげで、ご飯が食べられるよ!ありがとう!」と伝える。

子どもを自立した大人へ育てることこそ、最大の資産運用

金融教育をするうえで、親として絶対に気を付けていることがあります。それは、「若いうちから、投資だけで簡単に稼げると思わせない」ことです。

投資は人生を豊かにする素晴らしい手段ですが、それだけで人生は成り立ちません。まずは自分の力で働き、人と関わり、失敗し、挑戦しながら社会の中で価値を生み出すこと。その経験があってこそ、お金の重みも、人のありがたさも理解できるようになると思っています。

私は投資によって資産を築くことができました。けれど、もし娘たちに「3億円を残すか、それとも自分の力で3億円を築ける知恵を残すか」のどちらかを選べと言われたら、迷わず後者を選びます。

なぜなら、お金は失うことがあります。インフレもあります。相場の暴落もあります。しかし、自分の頭で考える力、自分で稼ぐ力、自分で立ち上がる力は誰にも奪えません。そして、それこそが本当の意味での資産だと思うのです。

私は娘たちに、ただのお金持ちになってほしいわけではありません。自分の人生を自分で選べる人になってほしい。誰かに依存せず、自分の足で立ち、社会に価値を届けられる人になってほしい。

そのために、私はこれからも働き続けます。投資を続けます。挑戦を続けます。成功も失敗も含めて、背中で示せる大人でありたいと思っています。子どもに残せる最高の財産は、銀行口座の残高ではなく、生き方から生まれる「知恵」なのです。

おわりに

本連載を通じてお伝えしたかったのは、単なる投資テクニックではなく、「お金とどう向き合い、人生をどう豊かにするか」ということでした。

相場はこれからも上がる日もあれば下がる日もあるでしょう。思い通りにならないこともたくさんあります。しかし、正しく学び、自分の頭で考えることをやめない限り、人生においても投資においても前に進み続けることができます。

私自身も、まだまだ道半ばです。3億円を達成した今もここがゴールではなく、ようやく新しいスタートラインに立った気持ちでいます。

皆さまと、その大切なご家族の未来が、豊かな選択肢と希望にあふれたものでありますように。そして、その人生の隣に、投資という心強い味方がありますように。

これまで連載をお読みいただき、本当にありがとうございました。

皆様の人生に、最高に輝く「爆益」あれ!

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執筆者

ちょる子

親の影響で、株主優待を目的に株式投資を開始。育児休暇をきっかけに、大型株のスキャルピングやスイングトレードを行う。育児と仕事を両立しながら資産3億円を達成した、30代の兼業投資家。

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