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インデックスの先へ行く。周りの「爆益」に揺れない、仕組みで勝つ最強のメンタル設計術

インデックスの先へ行く。周りの「爆益」に揺れない、仕組みで勝つ最強のメンタル設計術

こんにちは、ママ投資家のちょる子です。

第1回では「資産運用を始めるための種銭(タネセン)を作る節約術」を、第2回では「資産運用という長期戦を生き残るための、無理のないルール作り」についてお話ししてきました。 

コツコツと資産を積み上げるインデックス投資の積み立ては投資の王道であり、素晴らしい土台です。

一方で、手元の資金が増え、さらに大きなリターンを狙って個別株投資の海へ漕ぎ出そうとしている方も多いのではないでしょうか。

いざ、意気揚々と船を出した皆さんに、第3回では少しだけ厳しい、しかし最も大切な「現実」をお話ししなければなりません。 それは、「投資において、うまくいくことばかりの波など絶対に存在しない」という前提です。

今回は、インデックス投資の枠を超え、自らリターンを狙いにいく投資家にとって最大の武器となる「メンタルコントロールと仕組み作り」について、私自身の実体験と反省をもとにお届けします。

「5000万円のロスカット」から学んだ個別株のリアル

近年を振り返るだけでも、2024年の令和のブラックマンデー、2025年のトランプ関税ショックなど、連日強烈な下落を伴う相場の荒波がありました。 

インデックス投資の積み立てであれば、これらを「安く買えるチャンス」と割り切って放置していれば問題ありません。しかし、大きなリターンを狙って個別株投資をしている限り、必ず「ロスカット(損失の確定)」という現実がつきまといます。

偉そうに語っている私も、実は2024年の令和のブラックマンデーでは約5,000万円ものロスカットを経験しています。

朝起きて証券口座を開き、見たこともないマイナス額に血の気が引く。そんな経験は一度や二度ではありません。しかし、そこで致命傷を負わずに市場に残り続けられるかどうかが、投資家としての寿命を決めます。

ショックからマインドをリセットし、再び市場に向き合うために私が行き着いた結論。 それは、自分のトレードと相場を客観的に「仕分け」することでした。私は常に、以下の2つの軸で自分を振り返っています。

①「納得のいく負け」か、「納得のいかない負け」か

個別株にエントリーする前に、自分でしっかり利益確定までのシナリオを描き、リスク(損切りライン)を決めて勝負した結果、予想が外れてしまった。これは次に繋がる「納得のいく負け(良い負け)」です。 

一方で、なんとなくSNSの噂に飛び乗ったり、感情的になって損切りが遅れたりした結果の損失。これは猛省すべき「納得のいかない負け(悪い負け)」です。

②「取れてないとダメな相場」か、「取れなくても仕方ない相場」か

実は、損失を出すこと以上に投資家を苦しめるのが「利益を取りこぼすこと」です。 自分の得意な土俵であり、明確なトレンドが出ている相場。ここは私にとっては「取りこぼすとツラい相場」です。

ここで利益を最大化できなかった時は、「投資家としての準備や分析が足りていなかった」「余力管理が不十分だった」「ニュースやチャート、適時開示をちゃんと見ていなかった(取れるべき情報の取りこぼし)」という証拠であり、自身の怠慢を大いに反省しなければなりません。

逆に、自分の苦手な分野や、実態のない熱狂で乱高下している相場。ここは「取れなくても仕方ない相場」です。指をくわえて見逃しても、まったく気にする必要はありません。

投資においては、自分の得意な相場が来たらアクセルを踏んでしっかりと稼ぎ切らなければなりません。なぜなら、「〇〇ショック」のようなバッドニュースは突然起こるからです。

苦手な相場、あるいはまったく稼げなくなるリスクが常に隣り合わせである個別株投資だからこそ、「取れる(はずの)相場で取りこぼすこと」は自分にとって最大の反省点になります。

SNSの「爆益」報告に心が揺れた時の処方箋

個別株投資において私たちがメンタルを崩し、「納得のいかない負け」という愚行に走ってしまう最大のトリガー。それは間違いなく「SNS」です。

SNSを開けば、毎日誰かが「この株で資産が倍になった!」「1ヶ月で数千万の爆益!」と華やかなスクリーンショットを掲げています。

自分が「取れないとダメな相場」でうまく立ち回れず反省している時に他人の儲け話を見せつけられると、「自分だけが取り残されている(機会損失をしている)」という強烈な焦りに駆られます。

しかし、ここで先ほどの「仕分け」が活きてきます。 SNSでお祭り騒ぎになっているその銘柄は、あなたにとって「取れてないとダメな相場」でしょうか? それとも、ただ熱狂で盛り上がっているだけの「取れなくても仕方ない相場」でしょうか。

私は普段、企業の広報やIR(投資家向け広報)を支援する仕事をしており、自ら法人も経営しています。だからこそ骨身に染みてわかっているのですが、「企業の本質的な価値というものは、たった1日や1週間で劇的に2倍、3倍になるようなものではない」のです。

ビジネスの本質を無視した価格の高騰は、必ずどこかで弾けます。 それが自分の理解の及ばない「取れなくても仕方ない相場」で起きている熱狂なら、他人の大儲け報告はスルーするのが正解。

自分のポートフォリオと他人の財布を比較することは、世界で最も無意味で害になる時間なのです。

感覚ではなく「仕組み」で勝つ。ちょる子流・3つの財布

メンタルを保つために重要なのは気合や根性に頼るのではなく、究極の盾である「ポートフォリオ(資産配分の仕組み)」を作ることです。 

私は、資産を「3つの財布」に分けて管理することで、再現性のある戦い方を仕組み化しています。

① 攻めの財布:スイングトレード(機動的な短期の運用)

日本株などを主軸に置き、資金循環の波や政治変化を追い風とした「やりやすい地合い」を狙います。

TOPIXに連動する動きや個別銘柄を狙い、時にはレバレッジを活用して資金を回転させ、大きなリターンを取りに行きます。ここは「取れないとダメな相場」で真剣勝負をする財布です。

② 守りの財布:高配当株・インデックス(放置の運用)

一方で、誰もが知るような高配当銘柄、そしてTOPIXなどのインデックス投信の積立を「守り」として保有しています。ここは日々の株価を「基本見ない」ことがルール

勝手に配当金を「チャリンチャリン」と生み出してくれる、心のオアシスです。

③ 安定の財布:不動産デジタル証券(ストレス遮断の運用)

そして、私のメンタル安定に欠かせないのが、オルタナで提供されているような「不動産デジタル証券(ST)」です。

上場株式と違い、日々の価格変動(チャートの乱高下)が目に入りません。この「値動きストレスを遮断できる」という特性が、私にとって精神的支柱になります。 

②の「守りの財布」でさえ、株式である以上はどうしても「〇〇ショック」の影響を受けます。直近の下落はすぐに値が戻りましたが、過去のリーマンショックやライブドアショックのように、長い期間株価が戻らないケースも起こり得ます。

一方で、不動産デジタル証券であれば、不動産という実需に基づく安定した利回りを生み出す実物資産がベースにあります。この後ろ盾(仕組み)があるからこそ、①の「攻めの財布」で果敢にリスクを取ることができるのです。

実際に私は、①の「攻めの財布」で得た利益の一部を、順次このオルタナへと資金移動させており、2026年2月現在の運用額は3,000万円(評価益込み・税引前)にまで膨らみました。 

ただ、現在私が投資している案件は都心部に集中しているため、今後は地震などの災害リスクにしっかりと備え、オルタナ内での「地域分散」も意識してポートフォリオをさらに強固なものにしていきたいと思っています。

最重要のメンタル設計:暴落を「待つ」側に回る

この「3つの財布」に加えて、個別株投資に欠かせないメンタル設計がもう一つあります。 それは、「暴落時の“投げ売り”を拾うための『余力(現金)』を常に持っておくこと」です。

相場が好調な時、手持ちの現金をすべて投資に回したくなる衝動に駆られます。しかし、フルインベストメント(資金の全額投入)は、いざ暴落が起きた時に「ただ耐えることしかできない」という精神的苦痛を生みます。

常に現金の余力を残しておけば、市場がパニックになって投げ売りが起きた時、「安く買えるバーゲンセールが来た!」と喜んで迎え撃つことができるのです。

投資のメンタルコントロールとは、精神修養ではありません。 自分のトレードを客観的に仕分けし、攻め・守り・安定の「仕組み(ポートフォリオ)」を作り、暴落を待つ余力を残すこと。

これこそが、生き残る投資家の「再現性のある戦い方」だと私は思います。

それでは、次回も「やめられないとめられない」投資の話でお会いしましょう!


<ディスクレーマー>

※本コラムの内容はすべて個人の体験に基づくものであり、特定の商品や投資手法を推奨したり、投資の成果を保証したりするものではありません。投資を行う際には、ご自身の資産や投資の目的、投資経験等を踏まえて、ご自身の許容可能なリスクの範囲内で、ご自身の責任においてご判断ください。

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